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マタニティ歯科

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妊娠中の健口づくりはとても重要!!

昔の人は「一子を生むと、一歯を失う」と言っていました。これは、赤ちゃんにカルシウムを持って行かれるからではなく、妊娠・出産・育児という女性特有のイベントの時期に口腔内の衛生状態が悪化して、むし歯や歯周病が発生・進行を進めてしまうのが原因です。
ママがバランスのとれた栄養をとり、お口のケアをしっかり行うことで歯を守ることはできるのです。

妊娠すると口腔内の衛生状態が悪化するのはどうして?

1.つわりによる歯口清掃状況の悪化

妊娠5〜6週から現れて、12〜16週で自然消失しますが、嘔吐を恐れて歯磨きがおろそかになり、プレママのお口の中は不衛生になりがちです。

【つわりで歯を磨くのがつらい時は】

・食後は避け、体調の良い時間帯に、リラックス出来るお風呂などで
・歯ブラシはお口の中に入れやすい小さめのものにする
・下を向いて掻き出すように磨く
・歯磨き粉は匂いや刺激の少ないものに変える
・歯磨きが苦痛な時はうがいをする

2.女性ホルモンの増加

妊娠すると増える女性ホルモン。女性ホルモンは歯周病の原因菌やその他の菌の繁殖を促進するため、ハグキに炎症反応が起こりやすくなります。

3.だ液の酸性化・分泌低下による虫歯菌への抵抗力低下

4.間食の増加

妊婦さんの約60%が、甘い物への嗜好の変化が認められるとも言われています。甘い物など炭水化物や糖質はむし歯菌の栄養となります。
食事やおやつの糖質で歯は溶けても、唾液の作用で中和され歯は再石灰化することでむし歯の進行を抑制しますが、妊娠中は、だ液の中和力が低下して、間食が増えると再石灰化が追いつかなくなってしまいます。

間食の増加1
間食の増加2

妊娠中の歯周病に気をつけましょう。

【妊娠性歯肉炎】

妊娠によるホルモンの分泌量の増加や、つわりにより口の中が不衛生になることが原因で歯肉に炎症がおこります。腫れがひどくなると出血などを伴うことも。妊娠初期からみられ、妊娠中期頃に最も多くみられます。妊婦さんの約半数以上がなると言われています。
日頃のケアでほとんどが改善できます。出産後、ホルモンのバランスが落ち着くことで症状は改善しますが、ほうっておくと歯周病へと進行が進みやすくなるためしっかり治療を受けましょう。

【重い歯周病は早産低体重児の誘因にも】

重い歯周病歯周病は感染症の一種です。赤ちゃんのいる子宮には、妊娠中のママからたくさんの血液が入りこんでいます。そのため妊娠中のママに感染があると胎盤を通しておなかの赤ちゃんに感染することがあります。歯周病も感染症にあたるため注意が必要です。

※重い歯周病は早産の原因に重い歯周病になると、歯周組織で起こった炎症により血液を通して炎症物質が徐々に全身に広がります。細胞から炎症性の物質(サイトカイン)がつくられると、子宮収縮物質(プロスタグランジンE2)の再生が促進、子宮収縮と子宮頚部の拡張を引き起こして早産になると言われています。

妊娠中の歯科治療

1.痛くなくても歯科衛生士による定期的なクリーニングを受けましょう

2.むし歯などの治療は妊娠5〜7ヶ月の安定期に

3.X線撮影

X線撮影歯科治療で行われるX線撮影の放射線量は、私たちが日常生活の中で自然に浴びている放射線量よりも少なく微量です。歯科用のX線撮影をママがやってもおなかの赤ちゃんに直接あたることはないですし、放射線防御エプロンを着用するので心配いりません。

4.内服薬

基本的に、妊娠中のママにはお薬を使用しない方向で考えます。ただ、お薬を使用しないことによりママやおなかの赤ちゃんに悪い影響を与える可能性がある場合は、妊娠中に使用しても影響が少ないお薬を必要最低限処方します。

5.歯科麻酔

歯科治療では局部麻酔を使います。通常の麻酔量で妊娠中のママやおなかの赤ちゃんへ影響することはまずないと言ってよいでしょう。ただし、妊娠後期に使用すると早産の可能性があるので状態を判断して使用します。

出産後の歯科治療

1.産婦人科の産後の一ヶ月検診で「通常の生活に戻ってもいいですよ」と言われたら可能

2.治療出来なかったむし歯などの治療をおこないます

3.歯科衛生士による定期的なクリーニングを受けましょう

マタニティ歯科 豆知識

豆知識①「妊婦の早産・低体重児出産の危険率」

歯周病菌が早産・低体重児出産の最大の危険因子

妊婦の早産・低体重児出産の危険率

(引用:Offenbacher S,et al. Periodontal infection as possible risk factor for preterm low birth weight.J Periodontal 67:1103-1113, 1996)

豆知識②「歯周病と早産の関連」

歯周病と早産の関連

(引用:オーラルヘルスと全身の健康 和泉 雄一ら 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)

豆知識③「歯周治療が早産・低体重出産に及ぼす効果」

早産・低体重児出産発現率
早産・低体重児出産発現率

(引用:オーラルヘルスと全身の健康 和泉 雄一ら 東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科)

豆知識④「妊娠中のお口の変化」

妊娠中のお口の変化妊娠中のお口の中は、生活習慣や体質の変化から、通常よりもむし歯や歯周病になりやすくなります。
つわりにより奥歯の歯磨きが難しくなったり、少しずつ何度も食事をするために、口の中では酸性が続きむし歯が出来やすい状況になっているのです。また、女性ホルモンの増加により歯肉に炎症が起こりやすくなることや、唾液が変化し、口の中がネバネバになることで細菌が活動しやすくなります。
妊娠期は、できるだけ歯科医師によるお口の中のチェックと歯のクリーニングをうけることをお勧めしています。

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豆知識⑤「歯の元は妊娠初期で出来始めます」

歯の元は妊娠初期で出来始めます赤ちゃんの歯のもとになる歯胚(しはい)が作られ始めるのは、妊娠6~7週頃と言われています。
妊娠4ヶ月頃から、エナメル質や象牙質が作られて行きます。その後、歯の根元である歯根、歯髄、歯槽骨などの歯の土台となる組織が形成されていきます。赤ちゃんの歯をつくるために必要な栄養素は、カルシウムやミネラル分です。胎盤が作られ、胎児と赤ちゃんが臍帯でつながるようになる4~5ヶ月頃に、胎児の歯の発育はどんどん進んで行きます。この時期には、きちんと栄養を取り、赤ちゃんの歯の発育を助ける事が必要です。
歯のもとはお母さんのおなかの中でできています。

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