日本国内では消防や赤十字、また民間団体が主催する心肺蘇生法講習がいくつもありますが、それらはすべて「市民救助者」向けの心肺蘇生法講習となっています。
AHAのBLSヘルスケアプロバイダー(Basic Life Support for Healthcare Providers)コースは、医師や歯科医師、看護師、救急救命士などの医療従事者や、人々の健康維持に関わる救命のプロとして活動する人たち(ヘルスケアプロバイダー)向けの専門的な心肺蘇生法の講習です。こうした医療従事者を対象とした心肺蘇生・救命講習としては日本国内唯一の講習です。

内容は、成人・小児・乳児の心肺蘇生法(一人法/二人法)、AEDの使い方、ポケットマスク、バッグマスクの使い方、成人・小児・乳児の窒息への対処法など、日常的に蘇生行為を行なう人向けの高度な内容です。

更新には2年ごとの講習が必要なため、約6時間の講習会を受講してきました。講習といっても人工呼吸・心臓マッサージなどの救急蘇生の手順を、ひたすら身体にたたき込むための実習がおこなわれ、その後には筆記試験と実技試験がありました。結果はいずれも満点でした。(実習の翌日は筋肉痛と腰痛です。)

歯科診療は、患者さんは緊張していて、麻酔の使用や外科的な処置が行われます。患者さんに安全な医療を提供することも当然ですが、もし事故が起こっても対応できる救急蘇生の技術と知識は医療安全に不可欠です。