デジタル技術で変わる入れ歯治療!
「デジタルデンチャー」のメリット・デメリット
近年、歯科治療の世界でもデジタル化が急速に進んでいます。その中でも、特に注目を集めているのが、デジタル技術を活用して作られる最新の入れ歯「デジタルデンチャー」です。
当院で度入している「デジタルデンチャー」と従来の入れ歯治療と何が違うのか、患者さん目線でのメリットとデメリットを分かりやすくまとめました。
デジタルデンチャーとは?
お口の中や型取りした模型を3Dスキャナーで撮影してデータ化し、コンピューター上で設計して3Dプリンターや専用の機械(削り出し機)で作る最先端の入れ歯です。作業工程が、手作業による複雑な工程を大幅にデジタル化しているのが特徴です。
⭕ 患者さんにとってのメリット
- 通院回数が少なく、早く完成する
製作工程が大幅に自動化・効率化されるため、型取りから完成までの期間が短くなり、通院の負担が減ります。 - 紛失・破損しても、型取りなしで即座に複製できる
お口の形がデジタルデータとして半永久的に保存されます。万が一なくしたり壊したりしても、データを元に全く同じ入れ歯をすぐに再製作できます。 - いつでも均一で、精密な仕上がりになる
❌ 知っておくべきデメリット・注意点
- 保険適用は「総入れ歯(総義歯)」のみに限定されている
3Dプリンターで作るデジタルデンチャーは保険適用(公的医療保険の対象)となりましたが、対象となるのは歯が1本も残っていない「総入れ歯」のみです。部分入れ歯は保険適用外(自費診療)となります。 - 総入れ歯でも、内容によっては費用が高額になる
総入れ歯であっても、使用する材料や治療システム、削り出し(ミリング)による製作手法などを選ぶ場合は自由診療(自費診療)となり、従来の保険の入れ歯より費用が高くなります。 - どこの歯科医院でも受けられるわけではない
専用の3DスキャナーやCAD/CAMシステムなどの設備が必要なため、まだ導入していない歯科医院も多く、治療できる場所が限られます。 - 対応できない難しい症例もある
お口の形や顎の骨の状態が非常に複雑なケースなど、症例によっては従来の手作業によるオーダーメイド治療の方が適している場合があります。
💡 まとめ
デジタルデンチャーは、これまでの入れ歯治療の負担を軽くしてくれる画期的な選択肢です。しかし、保険が適用できるのは「総入れ歯」のみという制限や、患者さん一人ひとりのお口の状態によって最適な治療法は異なります。まずは担当医にご相談ください。